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腎臓内科

腎臓の働き

・血液の老廃物の除去、排泄
・体の水分の調節、電解質と言われるナトリウム(Na)、カリウム(K)、りん(P)、カルシウム(Ca)等の調節
・ホルモンや酵素を分泌し、赤血球産生や血圧調整、痛みや炎症の調整(カット)、ビタミンの活性化などをおこないます。

1. エリスロポエチン:赤血球を作ります。
2.レニン:血圧を上げるアンギオテンシンに作用する酵素
3.プロスタグランジン:腎臓にある糸球体の輸入細動脈の拡張に関わっており、血流を調整し糸球体での濾過量(GFR)を維持します。
4.ビタミンDの活性化作用(丈夫な骨をつくります)

・1日に150ℓ以上の現尿(尿の素)が糸球体で作られ、尿細管や集合管と呼ばれる部位で、必要な電解質やタンパク質の再吸収を行い1.5ℓ程度が尿として排出されます。 ・糸球体と尿細管を合わせてネフロンと呼び、両方の腎臓で200万個くらいがあります。 ・このネフロンが減ることにより腎臓の機能が低下し、血中の老廃物の除去が悪くなり、クレアチニンや尿素の値が上がって来ます。特にカリウムと言う電解質が蓄積され過ぎたり体の水分調節が上手く行かないと生命維持にも問題が起こります。

腎臓病とは

腎臓は予備能力が高く、機能が20%程度まで低下するまで症状が乏しいため、異常に気づきにくい臓器です。
健康診断で早期発見し、腎不全に進行する前に対処することが重要です。

主な腎臓の病気

糖尿病性腎症

透析を行う方の約40%を占める原因となり、高血糖が糸球体血管に障害をおこしてしまいます。

慢性糸球体腎炎

IgA腎症、巣状糸球体硬化症、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、微小変化群

腎硬化症

高血圧や動脈硬化に由来する病態です。腎臓の血管が硬くなり血流障害が起き腎機能が低下します。

多発性のう胞腎

腎臓に液体の溜まった袋がたくさん出来ます。腎臓を圧迫し腎臓機能の低下を引き起こします。

ネフローゼ症候群

尿中タンパク増加、血中タンパク低下、コレステロール増加、全身の浮腫(むくみ)

その他

急性腎炎、腎盂腎炎等の悪化

こんな症状があったら要注意

・タンパク尿(腎臓機能に異常があるかも知れません)
・血尿(無色(肉眼では見えない)から鮮やかな赤、茶褐色)が続く・
・尿の量が増える、又は減る(再吸収が出来なくなって尿量が増加。尿そのものがつくれないと尿量の減少)
・最近血圧が高い(血圧を調整するレニン系機能の低下)
・むくんでいる気がする(水分や塩分の排泄が悪い)
・だるい、疲労が抜けない、食欲が無い、吐き気(尿毒症の症状かも知れません)

腎不全末期の治療(腎代替療法)

腎機能が10%以下になると、以下の治療法を選択します。

Ⅰ. 腹膜透析(PD:CAPD / APD)

自宅で行える透析。月1回程度の通院。

・透析液を腹腔に入れ、老廃物・塩分・水分を除去。
・CAPD:1日3〜5回交換、1回30分程度。生活リズムに合わせて交換。
・APD:就寝中に自動交換。日中の自由時間が増える。
・旅行や出張時は透析液の配送が可能。

CAPD:連続携行式腹膜透析
CAPD:連続携行式腹膜透析
APD:自動腹膜透析(患者さんの一日)
APD:自動腹膜透析(患者さんの一日)

CAPD:連続携行式腹膜透析(患者さんの一日)

  1. 7:00透析液交換(1回目)朝の交換で体内の老廃物をリセットします。
  2. 12:00透析液交換(2回目)午前中の活動後に、腹膜内の透析液を新しくします
  3. 18:00透析液交換(3回目)夕方の交換で、1日の老廃物をしっかり除去します。
  4. 23:00透析液交換(4回目)就寝前の交換で、夜間の体内環境を整えます。

APD:自動腹膜透析(患者さんの一日)

  1. 22:00~7:00APDの治療就寝中に機械が自動で透析液を交換します。
  2. 7:00~22:00日中は比較的自由日中は透析の負担が少なく、自由に過ごせます。

Ⅱ. 血液透析(Hemo Dialysis)

血液を体外に出し、機械に通して血液中の老廃物や水分を除去し、血液をきれいにします。週に3回程度行い1回4時間程度の時間をかけて血液をきれいにします。シャントと呼ばれる血液を体外に出しやすくする血管を手術で作成します(いろいろな方法があります)。

内シャント
利き手と反対側に動脈と静脈を繋げて太い静脈を作成する手術をします。
人工血管
ご自身の適した血管が無い場合、或いは血管に何らかの不具合がある場合は動脈と静脈の間に人工血管を繋げて穿刺出来る箇所にします。

内シャント・人工血管
~週3回位、4時間程度の 治療となります。

・週3回位、4時間程度の治療となります。
・TV等を見て過ごせます。
・通院出来ない方は送迎サービスを使えます。
・シャントの血管は大事なので荷物を手に掛けたり、腕枕は止めましょう。

Ⅲ. 腎臓移植

他の方から腎臓提供を受ける事で腎臓移植を行う方法です。事前の登録を行い、臓器提供者からの腎移植。又は、親族からの臓器提供があります。検査を受け、腎臓提供者(ドナー)との適合が大前提になりますが、移植希望登録者の1.5%程度しか受けられない状況です。又、免疫抑制剤を飲み続ける事が必要になります。

腎臓内科受診のすすめ

様々な原因で腎臓が影響を受け知らず知らずに異常のサインが出ているかも知れません、初期の段階では自覚症が無く見過ごされがちです。
健康診断でタンパク尿や血尿を指摘された。むくみや血圧が高くなった、尿量が変化してきた、等の覚えがある場合は、一度腎臓内科を受診しましょう。万が一の時は、一人一人にあった治療法を考え、相談しながら生活スタイルにあった良い方法を選択します。
初期の腎機能の異常はもとより、末期の腎臓病になった場合は、様々な支援(お住まいの自治体や国の補助)があります。生活環境の相談まで合わせて相談も出来ますのでお声掛け下さい。


出典
NPO法人 腎臓サポート協会

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